年取ったら、なんでも軽いに越したことはない・・・
そう思って2つめの「折りたたみすのこベッド」はちょっと高級だけど桐にした。
これで、毎日の掃除も布団干しも、檜よりぐんと楽になるはずだったのに、全く当てが外れた。
材質が違うだけで、こんなに使い勝手が違うものとは、びっくり。
ちゃんと商品説明を読まなかった私が悪い。桐は、檜のように布団を乗せたままたたんじゃいけないなんて想像もしなかった。
いくら軽くて、吸湿性がよくても、たたむ時にいちいち布団を下ろさなきゃいけないってわかっていたら・・・
そんな檜と桐の折りたたみすのこベッドの使用感を、比べてみた。
折りたたみすのこベッド
「折りたたみすのこベッド」の武骨さ、好き嫌いが分かれるところ。
私も以前は「マットレス」のある普通のベッドを使っていたのだが、息子のホコリ・ダニアレルギー、咳喘息をきっかけにこんなベッドにシフトした。
好みとは言い難いが、メンテナンスがシンプルで結構気に入っている。ベッドやマットレスの手入れ、実はどうしていいのかよくわかってなくて、ベッド周りの掃除もちょっと面倒に感じていたから、ちょうどよかったのかも。
折りたたみすのこベッドメリット
「折りたたみすのこベッド」気に入ってるのはこの3つ。
- コンパクト
- 清潔
- 好みの布団を使える
部屋に死角がないから、隅々まですっきりと掃除できる。たたんで壁際に寄せると部屋が広い。
部屋の模様替えも気軽にできるし、万が一粗大ごみに出すことになっても、一人で転がしていけるって気分的に楽。
布団だって、息子にはアレルギー対策された布団を使え、今は洗える布団を使っている。硬め柔らかめも自由自在。
布団を乗せたまま移動させて、そのまま布団干しができるのも便利だと思う。
多少チープさは否めないが、機能優先、狭い住居の快適性を求めたら、これがマイベスト。
ベッドの素材の違い
気に入りついでに、もう一つ買い増すことにした。
「年を取れば力もなくなる。重いものも持てなくなるだろう」そう先を見据えて購入したのは、桐素材。
ちょっと高いけど、信頼を置いている『カタログハウス』に記載されているなら間違いない。
檜と桐のベッド比べ
幅cm | 長さcm | 高さcm | 重量kg | |
檜のベッド | 94.5 | 201 | 23.5 | 23 |
桐のベッド | 95 | 200 | 24 | 13.5 |
うちにある檜と桐の2つのベッド、サイズはほとんど同じなのに、重さだけ桐が檜のほぼ半分。どうりで桐のベッドが届いた時、拍子抜けするほど軽く感じたわけだ。
檜の特徴
重くて硬い。耐久性がある。さわやかな香り。
桐の特徴
軽くて柔らかい。空気をたくさん抱き込んでいるから熱が伝わりにくく、夏涼しく冬暖かい。調湿性が高く、湿気を吸収する。
布団を乗せたままたたむ
檜と桐、寝心地に特に差は感じないけど、布団を乗せたままたたもうとした時に、違いがはっきり。
そうして「軽いことはデメリット」なんだと気が付いた。
檜の折りたたみベッド
檜のベッドをたたむ時、真ん中の手がかりをつかんでグッと持ち上げる。するすると真ん中がせり上がり、両端が寄ってきてこんな風な形で安定する。
お日様に干すときは、このまま掛布団を取って日光の当たる窓辺に転がしていく。
気楽にたためすぎて、ベッドからスマホが転がり落ちてくることもあるから、要注意。
檜のベットはもう5年使っているけど使用感も変わらず、耐久性も問題なし。
桐の折りたたみベッド
桐のベッドを、檜のベッドみたいに畳もうとしたら・・・
意外や意外、とにかく重い。
「アレっ?」と足元を見れば、なんとキャスターごとベッドが浮き上がっている。平らなままに。
ベッドと布団を丸ごと持ち上げてるわけだから、そりゃ重いはず。
これをたたもうとすると、ベッドの端っこを足で押さえて、手で持ち上げながらもう片方の足と膝を使ってベッドをたぐり寄せて来ないといけない。キャスターは何の役にもたたず。
その形を体でキープしながら、たたみ幅を安全ロックの長さに微調節して穴に差し込み、やっと手を放せるという力技のオンパレード。
これは年取ったらとても無理。
「むちゃくちゃたたみにくいんだけど」と改めて説明書を読んでみて、「布団を乗せたままたたんじゃいけないんだ」と、初めて知ったしだい。
布団を乗せたままベッドをたたむと危険です。布団干しの際は、必ず布団を下ろし、ベッドを立てて安全ロックをかけてから布団を乗せてください。
桐優取扱説明書
檜が、布団を乗せたまま折りたたみOKだったので、すっかり同じ仕様だと思い込んでいたのが間違いだった。
どうりで。それにしても、折りたたむ度に布団を下ろす?どこに?そんな場所ないんだけど。ちょっと不便過ぎないか・・・
他にも不満がある。桐のベッドの特徴である調湿性。
カビ対策として、週に1回布団を外してベッドだけを陰干しする必要があるらしい。なんともデリケートな仕様のようで。
布団を敷きっぱなしにすると、桐材が水分を吸い傷みが早まったり、カビが発生したり桐材表面が赤黒く変色することがあります。1週間に1度は、布団を下ろし、風通しの良い場所などで、ベッドにたまった湿気を放出してください。
桐優取扱説明書
おまけに、たたむと不安定だから、毎回安全ロックをかけるひと手間もいる。
要するに、桐のベッドは、布団を乗せたままたためず、週に1回陰干しが必要で、折りたたむ時は必ず安全ロックがいる。片や檜のベッドは、布団を乗せたままたためるし、そのまま転がしてお日様に干すこともできる。
どっちがいいって問題じゃなく、明らかに勝負はついている。
まとめ
私のように毎日折りたたむなら、圧倒的に檜が便利。この重さが、折りたたみすのこベッドには必要なんだとわかるはず。
桐の折りたたみベッドは誰が使う?と言う疑問が残った。
私が思うに、旅館の簡易ベッドじゃないかとにらんでいる。布団じゃ寝起きに苦労する年配の方のためのベッドなんじゃないかと。桐の軽さが畳の上に置くのにぴったりだから。
とにかく、桐のベッドは日常使いにはあまりにも不便だったという話。私はね。