専業主婦も定年、35年ぶりにハローワークに行ってみた

働く主婦ライフスタイル

手を抜けない質なので、これまで真面目にお母さん業をやってきた。

家計管理に家のメンテナンス、地域や学校のボランティア、義父の介護、お付き合い・・・稼ぐ以外はすべて卒なくこなしてきた。弁当に冷凍食品をいれたこともない。

そうして子は成長し、夫は定年退職、義父もあの世へ。

それなりに達成感はあるものの、さてこれからどうしたものか。まだまだ長生きしそうだし。キャリアを積んだ友人たちが輝いて見えてくる。

私も外に出て働こう!

崖から飛び降りるつもりでエントリーし、面接を受け、露と散った。どうも未経験がネックらしい。世間は冷たかった。でも、ここで辞めたら夫と2人、細々とお茶をすする日々しかない。

すがる思いでハローワークに行ってみた。以外にもここに光。

仕事探しのつもりが人生相談をし話を聞いてもらううちに、見えなかった自分が見えてきた。そうして、新しいチャレンジを見つけることができた。

ハローワークで、まさか人生相談するなんて。

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ハローワークに行ってみた

ハローワークで面接

就活でエントリーしたのは、たった3つ。されど3つ。これで痛く落ち込んでる私に、次男が言う。

「ぼくのバイトなんて20は落ちた。そんなもんだ」そうだった!長男は落ちまくって就職浪人したんだった。

私の育てた子は、強く育ってくれた。

慣れないPCで、分不相応なところにエントリーしたのが良くなかった。アナログにハローワークに行ってみよう。私に相応しい仕事を与えてもらおう。

ハローワークで人生相談

とは言え、ハローワークも敷居が高い。明日から働けなんて言われたらどうしようとか・・・

「いくつになってもチャレンジする姿を子に見せたい。引きこもりの姪に背中を見せたい」そんな見栄はりな気持ちが背中を押した。

気負って行ったものの、実は全く紹介してくれなかった。

「だって、就職なら何でもいいと言うわけじゃないでしょう?」確かに・・・

私が稼いでも大した稼ぎになるはずもなし。場合によっては、服を買った、疲れて外食した、でマイナスになるかもしれない、それなら働かなくてもと言う気持ちがまだある。

それでも、ここまでやってきたのは、長い人生を有意義に過ごせる仕事を見つけたいと思ったから。

そこで提案されたのが『個別支援』。

方向が定まらない人に向けて、選任の担当者が、職業興味検査をしてくれたり、相談に乗ってくれたりするものらしい。ようするに、就職以前の段階ということ。まさか、自分探しからのスタートとは。

帰りに「これまでの人生の棚卸をするつもりで書いてみませんか?」と渡されたのが、『マスターシート』というもの。職務経験はほぼ無きに等しいが、ボランティアやこれまでの人生を書き込んでみれば自分が見えてくると・・・

ナント親切な。まるで人生相談しに来たみたい。

職業訓練校を見学

ハローワークで興味を持ったのが、『職業訓練』。

原則無料で就職のための訓練をしてくれるというありがたい制度。そこで、昔取った資格をブラッシュアップすれば、自信もつくし、頑張る姿勢もアピールできて、あわよくば資格を持って就職と・・・

申し込みたいと告げると、まず見学をと勧めらる。

1校目は、先生の強烈なオーラに圧倒された。こんな人が背中を押してくれたら、就職なんて簡単そう。でも、実際の訓練内容は微妙。2校目は、華やかさを前面に出していて、方向が違った。

その上「この講座を受けても、求人はありませんけどいいんですか?」と、ハローワークの担当。

やっと悟った。昔取った資格にしがみつくのはやめようと。

専業主婦のブランク

専業主婦に後悔はない。

でも、これまでやってきたことが、全く世間に評価されないことは、正直寂しすぎる。

こんな世間では全く通用しない自分が、「したいことしかやらない」なんて、図々しすぎるんではなかろうか・・・・

人とのつながり

ハローワークでわかったこと

ハローワークに5日連続で通った。通う度、自分が気づかなかった自分の姿が見えてくる感じが新鮮。

結局私の志は、高いのか低いのか・・・

  • 年齢不問
  • 落ちにくい(求人が多い)
  • 学び続けられる

そんなところを希望しているとわかった。

求人が多くて年齢制限がないといえば介護職。ホームヘルパーの資格もあるし、義父の自宅介護の経験もある。『介護福祉士』という学びもある。

でも、介護はちょっと・・・

やりたくないけど、これしか道はないかも。

社会福祉士という仕事

「介護福祉士ってどうだろう?」と夫に話を持ちかけた。

それを夫が『社会福祉士』と勘違い。

「いいんじゃないの。合うと思ってた」と。「介護が合う?あんなに義父で苦労したのに」と、どうも話がかみ合わない。

「社会福祉士?」

調べてみれば、介護福祉士が実務なら、社会福祉士は事務方らしい。今のボランティアにも通じるものが。そういえば私昔っから『エリザベス・サンダース・ホーム』の澤田美喜さんのような生き方に憧れがあった。子どもの頃からやたら正義感が強くて、濡れ衣で叱られた弟をかばって、父と対立することもしばしば。

社会福祉士か・・・こんなの好きかもしれない。

ハローワークに行って、職業訓練がないか尋ねてみた。そしたら、自腹で行くくらいの覚悟をしろと諭された。おまけに、「資格が要る?なくても働けるでしょ?」「ほんとに仕事する気があるなら」と。

このアドバイスで、私の覚悟が定まった。

今の私には自信が必要。資格を取ることが自信につながるはずだと。そうしながら、仕事をする練習も始めようと決めた。

まとめ

こうやって、自腹で社会福祉士を目指すことにした。

方法を今検討中。

ハローワークで自分探し、思いがけない展開を今楽しんでいる。