防災の備えは、1週間だそうです。
ちょっと前まで3日だったのに、なにやら不穏な気配・・・
「なんとかなる」という甘えを捨てました。
そこで購入を決めたのは、ポータブル電源とソーラーパネル。
Jackery400とJackerySolarSaga60です。
あえて大容量にしませんでした。
最初は、もちろん「せっかく買うなら大容量」と思いました。
でも、使いたい家電の電力を調べてわかったんです。焼け石に水。大容量でも案外使えないと・・・
しかも、電源の容量に比例して金額は高くなります。キャンプもしない我が家には、あくまでいざという時の備え。使わない可能性も大きい。
その辺りを考慮すると、「スマホの充電に特化して、後は潔くあきらめる!」のが妥当ではないかと、そう決めました。
これが、私の価値観。価値観は人それぞれ。
大きければよいという意見が多いようですが、ほどほどでいいやと言う意見も、ご参考に。
防災用ポータブル電源は1週間分
防災の備えは、いったい何日あれば安心できるのか?
広報には、「3日以上」「できれば1週間」とあります。
3日なら、「なんとでもなる」とたかをくくっていましたが、それ以上となると、準備がないと乗り切れません。
私は、ライフラインの回復の日数を参考に、1週間備えようと決めました。
<到達目標>
①電力や通信などのライフラインを60日以内に95%以上回復 (電力7日、通信14日、上下水道30日、ガス60日)
東京都の地域防災計画について
平成26年1月16日 東京都総務局総合防災部 shiryo4.pdf (bousai.go.jp)
これは、東京都のライフライン到達目標です。
到達目標ですから、もっと長くなる可能性もあります。もちろん短いことも。それにしても、思った以上に一大事です。
でも、東日本大震災、阪神・淡路大震災を思い起こせば、当然の数字かもしれません。
以前、区の防災講演会に参加した時のことも、思い出しました。
保険所の所長が、まずトリアージの話をし、その後、「備蓄は、自助努力で。自宅非難を想定して準備するように。避難所にはまず入れません」とおっしゃってました。
災害時など多数の疾病者が出た場合、緊急度に応じて治療の優先度を決めること
ライフラインの回復で、一番早いのは電気の1週間。ひとまずそれを目標に頑張ります。
ポータブル電源の容量と使いたい家電
3日分のモバイルバッテリーは用意していました。
スマホさえ動けば、なんとかなると考えて。スマホがあれば、こんなことができます。
- 情報収集
- 連絡手段
- 非常用ライト
後何個か、モバイルバッテリーを買い足そうと思ったのですが、調べると、ポータブル電源なるものを発見しました。
おそらく、非常時のコンセントのようなものだろうと理解します。
いっそ、これを、買った方がいいんじゃないか。ちょっとした家電にも使えるようなので、便利に違いない。
容量はいろいろありました。大きくなるほど、使える家電が増えていきます。ただ、大きいほど値段も高い。
使いたい家電のW数
3日ならサバイバル。
電気のない生活も覚悟していました。
が、1週間となると、話が違ってきます。ちょっとは快適さも欲しいなと。
夜は明かりが欲しいし、夏なら扇風機は必須。冷蔵庫や洗濯機も動けばいいな、欲を言えばPC、TVも見れたらいい・・・と思いは募るばかり。
じゃぁ、どのくらい容量があれば、私の欲求を満たせるのか?自宅の使いたい家電のWh数をチェックしてみることにしました。
家電 | Wh |
洗濯機 縦型8キロ | 255 |
冷蔵庫 572L | 275 |
TV | 100~200 |
ノートPC | 50~100 |
電気毛布 | 50~80 |
扇風機 | 41 |
ペレットストーブ | 30 |
スタンドライト | 7.5 |
スマホ | 6 |
購入したJackery400の場合、説明書に定格容量403Wh、出力ポート200W(瞬間最大400W)と書かれています。
ただ、使用時間概算を見ると、200Wの7掛け程度の数字になっていますから、実際は1時間に150Wくらいしか使えない感じです。
これはちょっと計算ミス・・・
稼働時間を計算する
ポータブル電源容量(Wh)×0.8(変換効率)÷使う電気製品の消費電力(W)=使える時間(h)
注意:参考値です。
Jackery ポータブル電源の選び方 – Jackery Japan
せいぜい扇風機を4時間程度。思った以上に使えません。
これが、同じシリーズの一番大きなJackery1500ならどうかと言うと、出力ポート18000Wですから、7掛けで12600W。
Jackery400では冷蔵庫は動かせませんが、Jackery1500なら2日弱使用することができる計算になります。
といっても、回復まで7日と考えると後の5日は使えない。
通信、連絡用の電源の確保もありますから、冷蔵庫だけに使うわけにもいきません。
家電の使用はあきらめる
結局、かなり大きい容量の電源でも、家電をストレスなく使うとしたら、せいぜい1日。
それでも十分有難いと思う方もおられるでしょうが、私は、その程度なら、最初っからなくていいやと思いました。
後何日かは(わかりませんが)、どうせ我慢しなきゃいけないのですから・・・
「冷蔵庫なんて昔はなかった」と思うことにします。洗濯機だって、そもそも水が出なきゃ使えませんから。
寒かったら、湯たんぽで暖を取ればいいし、暑かったらうちわであおげばいいんです。
電源容量400と1500で、差額が135,000円。
我が家にキャンプは無縁です。まさに、防災対策オンリーのポータブル電源ですから、その費用対効果も重要です。
万が一のためだけに、使わないかもしれない大容量の電源を、高額で買うメリットを、感じませんでした。
ただ、スマホは替えのない連絡手段です。情報源でもありますから、ここはしっかり押さえたい。
Jackeryポータブル電源400とSolarSaga60
スマホの充電をメインに、夜にスタンドライトを細々と灯せれば御の字と割り切ることにしました。
Jackeryポ―タブル電源400
4人分のスマホを7日。1日1回充電で168Wあればいい。
容量は400Wh程度でいいと思いました。
機種は、一番売れ筋のもの、かつ価格がこなれているものを選びました。電気関係はよくわかりませんから、評判で決めました。
張り切って購入したものの、最初の物は初期不良。
問合せは、メールのみ。何度かメールのやり取りをして、交換になりました。返送した2日後には、新しいものが到着。対応の速さに安心感を持ちました。
スマホやipadの充電は早いし、蓄えた電気もあまり減らないので、震災でも安心して使えることがわかりました。
Jackery SolarSaga60
ソーラーパネルは、「これを使い切ったらお終い」というストレス回避のために追加しました。
残念ながら、ソーラーパネルからの充電は、あまりあてになりそうにない・・・
よっぽど天気が良いなら別でしょうが、冬の半日だと、ほとんど充電できませんでした。
やっぱりお守りです。
まとめ
大きな災害を経験していませんので、気にしだすと、どんどん防災を手厚くしたくなります。
- 絶対いるものは何か
- どこまでなら我慢できるのか
- どの程度のお金をかけて準備するか
人によってさまざまだと思います。
私は、ポータブル電源としては、スマホの充電ができればそれでいいと思いました。
それより、水やカセットコンロのガスボンベを充実させておきたい。
「足りないところは、先人の知恵で補えばいい」そんなつもりでいます。
逃げ腰だった防災対策、手当すれば、立ち向かう覚悟が出てきました。
これが、わが家のポータブル電源の防災対策です。