「まぁ、朝は起きないわ。
起きたと思ったら、ごはん食べずに、アイス食べたり、ドーナツ食べたりするのよ」と母。
久々に帰省した姪の話です。
聞けば不眠症で、学校も休みがちになっている様子。
その話に”生活リズムの乱れ“を感じました。危機感を募らせ、乞われてないのに新幹線に乗って、押しかけて行ったんです。姪の家に。
「まず、ごはんをちゃんと食べるところから始めよう」それを伝えに。
あれから1月が経ち、姪からこんなLINEをもらいました。
「そういえば今日までドカ食いは1度もしていません。なるべく決まった時間に1日3回食べるようにしてるからかも・・・」
その言葉、響きました。
そんな体験談です。
生活リズムの見直し
私自身は、いたってまじめな生活をしておりまして・・・
不規則な生活がどんなものか、生活リズムがどれほど良いものか。
比較がないので、実感したことがありません。
姪の変化が、私には人体実験みたいなものだったかもしれません。
生活リズムの乱れ、その症状
行った初日、姪が起きてきたのはお昼。
いきなりチョコを口に入れました。「体に良いチョコだから」と言います。
黙々とごはんを作るつもりでしたが、これを聞いて、いきなりスイッチが入りました。「これはイエローカード!カード3回で食事抜き!」
食事とチョコを、同列にみなすのは間違いだと、諭しました。
姪の様子を見、話を聞くにつれ、深刻さが増してきます。
姪が気になっている症状
- 疲れて学校にいけない
- 更年期状態
- 肌荒れ
- 不眠症
私が気になった症状
- 食事が不規則
- 時にドカ食いをする
- 気分にムラがある
- 朝起きない
「朝起きれない?」と聞けば、眠れないから5時ころまで起きてるんだと。
部屋を見せてもらうと、ベッドにスマホスタンドが付いていて、寝ながらゲームができるようにセットされています。
どうりで・・・
やたら歩くのが遅いと思えば、「ふらつくから、ぶつからないよう気を付けている」と。体がしっかり休まってないんでしょう。
なんだか病院もたくさんかかっているようで、薬もたくさん。
なにを聞いても、ごはんを作ることだけしかできません。
3食しっかり作る
ごはんを作ると言っても、ほんの4~5日。
『ほんとうの食事』ってこんなんだよって伝えられればいいな、くらいに思ってました。
まず約束してもらったのは「おやつも全部作るから、私の作ったものだけ食べること」「食事は3回だけ、おなか一杯食べること」。
「おなかがすいた」と訴えてきた時は、1時間我慢してもらって、食事の時間を1時間早めました。
素直な姪なので、まぁ私が怖いせいでしょうが、しっかり守ってくれました。
生活リズムを整える
ごはんを食べさせ始めると、すぐ、面白い発見がありました。
「お腹がすいてわかった。私いつもなにか食べてた」と姪が言います。
自分のことって、案外見えてない。
「ごはんをしっかり食べたら、おやつを食べなくても我慢できる」こともわかったと。
いい調子です。
悲しいかな、リズムが乱れた姪に、ご飯を作ってあげる人はいません。自分で食事を用意しないといけない。それもまた問題。
体内時計
姪を見ていて、少し勉強した体内時計の話を、実感しました。
私たちの体の中には、体内時計と呼ばれる1日のリズムを刻むメカニズムが備わっています。
『朝の光を浴びる』こと、『朝ごはんを食べる』ことで、体内時計を1日24時間に、合わせているんだそうです。
地球の時間は24時間、体の時間は24.5時間なので、放っておくとズレが生じます。
それを、朝の光と朝ごはんが、リセットしてくれ、リズムが整った健康な生活ができるんです。
「なるほどな~」
姪の部屋、窓の外は壁ですから、光の刺激もなきゃ、食事の刺激もない。道理で、生活リズムが整わないはずです。
まとめ
姪の、直近の帰省の様子、母から聞きました。
「朝、ちゃんと起きてきて、朝ごはんもしっかり食べた」
「肌の調子がすこぶるよくなった、と喜んでた」
今でも、ごはんのこと気にしてる様子。効果を感じているんでしょう。嬉しくなりました。
もっとたくさん伝えたいのですが、私のおせっかいが、姪の家族にとって、有難迷惑になっている節もあります。
大人の方が、習慣に固執しがちですから・・・
ひとまず、3度の食事の大切さは、伝えられたようです。私も姪のお陰で、それを実感できました。
今は、これが、姪の生活リズムを変える1歩になることを、願うばかりです。
参考著書:
『食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門』監修:古谷彰子 柴田重信 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2017/7/15 第1刷
『時間栄養学 時計遺伝子と食事のリズム』監修:日本栄養・食糧学会 編著:香川靖雄 著:柴田重信 小田裕昭 加藤秀夫 堀江修一 榛葉繁紀 出版社:女子栄養大学出版部 2013/9/20 初版第5刷