魚は丸ごと1本買って、見よう見まねで捌いている。
多少いびつな仕上がりでも、美味しいから家族は文句は言わない。ただ、捌いた後の臭いは別・・・
日を追う毎にゴミ箱の中で増幅し、ふたを開ける度に家中に拡散される強烈な腐敗臭は、悶絶もの。
あれこれ試すも、なかなかトドメをさせない。
そんな我が家を見事にリフレッシュしてくれたのは、バクテリアdeキエーロ。目障りなコバエも何処へやら。しかも臭わないだけじゃなくて、ゴミの量もぐんと減った。
「作った!」と言うのもはばかられる「なんちゃってキエーロ」だけど、こんなのでも十分効果があることを伝えたい。
バクテリアってすごいって。
生ゴミの臭いと環境対策
この辺りの、生ゴミの回収は週2回。したがって3~4日分の生ゴミを保管する必要があるから、夏はノープランだとかなり厳しい。
生ゴミにも環境対策
たいして料理を作らない1人暮らしの息子でさえ、一人前に臭いに悩んでいた。
そんな彼へのアドバイスはずばり『冷凍』!
これは絶賛され、母の株も上がった。
とは言え、私自身は生ゴミを冷凍するのには抵抗がある。
ゴミの新参者なら冷凍もありと思うけど、そもそもこんなの一時しのぎ。回収場所やゴミ収集車の中で解凍されることを思うと、世間に申し訳なくて・・・
環境にもちょっと配慮が欲しいと思う。私の願いはズバリこんな風。
- 臭わない、回収場所を汚さない
- ゴミの量を減らす
- ポリ袋を減らす
生ゴミの臭い、これまでの対策
これまでいろいろやっては見たけど、今一つ。
《臭う》
臭いを減らそうと購入した密閉ゴミ箱は、蓋を開ける度却って増強される。ならばと戸外に出すと、野良猫に目をつけられて・・・
言葉通り「臭い物に蓋をする」のはまずかった。ゴミ箱がしっかり作られている分、洗いにくさも気になるところ。
重曹がいい?大袋のコストコの重曹を用意したが、重曹ごときで効果があるなら困らないわけで・・・
《嵩張る》
生ごみを新聞紙で包んでみた。水分の多いモノ(魚以外)にはまあまあ効果的だと思う。
でも、なんでもかんでも包んでいたら、ゴミ箱がすぐ一杯。ゴミ箱も大きくしないといけないし、回収日には、「大きな新聞のくす玉」を出すことに。
新聞広告で生ごみ入れを作り、そこに貯めて捨てると便利だと聞き、一応やってみた。案の定かけた労力に見合うとは思えなかった。
《環境に悪い》
流しの三角コーナーは随分前から使っていない。
ただ、生ゴミの行き先が見つからず、食品を入れていたポリ袋を仮のつもりでずーっと使っていた。水分を抜き、ぎゅっと空気を押し出して縛っても、臭いは素通り。臭い対策には、BOSのようなポリ袋が必要になる。
防災グッズ、非常用トイレとしてこんなポリ袋もストックしているが、それを生ゴミに使うのはもったいない。なにより環境にいいこととも思えない。
集中的に生ゴミの臭い対策
生ゴミを観察すれば、「臭いの気になるモノ」と、「そうでもないモノ」がある。
臭いの原因
臭いの原因は、『空気』『水分』『嫌気性の雑菌』と言われる。
この嫌気性の雑菌は、気温が高く、水分が多く、酸素が少ないところで繁殖する。繁殖すれば臭う。ならば密閉はまずい。
「生ゴミの40%水分です。水分を良くきってお出しください」ゴミ収集車もこう言ってる。水分を減らせば嵩も減り、ひいては臭いも減る。
他にも、動物性・植物性の違いもあるのでは?コーヒーかすと捌いた魚の臭いはが全く違うように。
腐敗の度合いで分ける
食材によって臭いの強さが違うなら、生ごみも分別したらどうだろう。「臭いのあるもの」と「ないもの」に。
「臭いのあるもの」は腐敗しやすい。(捌いた魚の内臓・頭・骨類、果物の皮など)
「臭いのないもの」は腐敗しにくい。(タマネギの皮ニンジンの切れ端のような、水分の少ないものや硬い物)
要するに、腐敗しやすいと臭う。腐敗しやすいものは水分が多いもの。そんな腐敗しやすい食品だけ、集中的に対策することにした。
キエーロの作り方(プランター利用)
今私は、臭いの集中対策としてキエーロ。それほどでもないモノは新聞で包む、水分のないモノはそのままゴミ袋に直行。こんな風に生ゴミを分別している。
一応キエーロ
ところで、キエーロをご存じだろうか?数ある生ゴミ処理方法の中で、私がひっかかったのはこれ。
たまたま新聞で「バクテリアdeキエーロの記事」を見つけたのが始まり。これは、神奈川県三浦郡葉山町の松本さんという方が考案した生ごみコンポストのこと。
キエーロは、土の力で生ごみを分解する生ごみ処理器です。
黒土の中にいる微生物が生ごみを分解するため、特別な菌等を購入する必要はありません。
また生ごみを入れても土の量は増えませんし、正しく使えば、虫や臭いは発生しにくいといった特徴もあります。
従来のコンポスターは本体を庭などに埋め込む必要がありましたが、キエーロは箱の中に黒土を入れる構造なので、ベランダなどのコンクリート上でも置くことができます。
消滅型生ごみ処理器キエーロ/寒川町ホームページ
以前、区役所の「生ごみを土にかえそう説明会」に参加し、生ごみと土を混ぜるだけという方法の手軽さは経験済み。
それと基本は同じ。しかも、多くの自治体で購入に助成をしている、もしくは作り方を紹介しているほどだから、効果は推して知るべし。
残念ながら、私の住む街には助成がなかったので、助成を待ちつつ、簡易なものを作って試してみたいと思った。そんな人のために、自分で作る作り方も公開されている。(キエーロ葉山というキエーロの魅力に惹かれ集まった有志団体のHP )
簡単とはいえ私にはハードルが高い。深さのある不織布プランターと黒土を購入しこれに替え、太陽が当たり雨がよけられ風通しの良いところに置いた。(透明屋根付き自転車置き場)
キエーロの使い方
神奈川県寒川町のHPにわかりやすい使い方が記載されている。
私が生ゴミを一時ためておく入れ物はこれ。なぜためるかと言えば、少し腐ったくらいの方が、土に入れた時に分解が早まるから。
生ゴミを刻んでこれに溜める。
その後3つのプランターに順番に入れる。ざくざくとスコップで混ぜ、隣のプランターの乾いた土で覆う。2日後には、すでに生ごみの存在がぼやけ、魚でさえ臭わない。
今入れているのは臭いが気になるものだけ。
臭いが気にならないものは硬くて、刻むのが大変。土にかえるのも時間がかかる。時間と手間と黒土の分量を考えると、このくらいがちょうどいい。
まとめ
もう本物のキエーロはなくてもいいかな。
こんなキエーロだけど、こんなにゴミが減るんだと驚いている。生ゴミをいかに出していたのか・・・
しかもうちのゴミ袋、ホントに小さくて臭わないのが自慢。