【無垢フローリング】ワックスと手入れと気持ちよさのこと

無垢フローリング暮しの教科書

梅雨時、無垢のフローリングの有難みを実感します。

無垢といっても、浸透性のあるワックスを塗っていることが大事なんですけど。無垢材が部屋の湿度を調整してくれるから、床はサラサラ。

これが気持ちよすぎて、スリッパをやめました。

日々の掃除は、硬~く絞った雑巾がけ。「フローリングは乾拭き」と言いますが、ちょっとウェットなのが掃除のコツだと思っています。

そんな無垢フローリングのワックスや手入れのこと、心地よさと意外な健康効果のことなどを記します。

無垢フローリングのワックスと手入れ

無垢のフローリング、手入れが大変なものだと思ってました。それで、導入に難色を示したわけですが・・・

無垢のフローリングと一口に言っても、仕上げの塗料によってまるで別物。肌ざわりも、手入れの方法も違います。

ウレタン・浸透性、他にもあるのかな?

水回りウレタン塗料テカテカ・水に強い
その他浸透性塗料風合いが自然
浸透性塗料とウレタン塗料

上半分がトイレのウレタン塗装で、下半分が浸透性塗装ですがわかりますか?

うちの塗料は基本浸透性。無垢らしく木の風合いが味わえます。反対に、ウレタン塗装は膜で保護されてる感じ。光沢があります。うちではトイレやクローゼットに使っています。

ワックスの種類、長所と短所

【浸透性塗装】

長所

  • 経年変化で風合いが増す
  • 調湿作用
  • 肌触りが柔らかい
  • キズや汚れはある程度修復可能
夏の無垢フローリング

夏のフローリングの隙間

冬の無垢フローリング

冬のフローリングの隙間

こんな風に木が太ったり痩せたり、まるで生きているかのようです。

短所

  • 水に弱い?
  • 値段が高い?

無垢フローリングが気持ちよすぎて、直に布団を敷いて、板が毛羽立ったことがありました。花瓶の水が漏れていたとは知らずにシミになったことも・・・

しまった!と思ったものの、サンドペーパーで削って、オイルを塗り直したらうまく修復できました。これを弱いと言うのか?むしろ丈夫といっていいのではと思っています。

調湿や癒し効果、経年変化の味わい等を考えると、値段をかけた価値は十分あると感じています。

【ウレタン塗装】

長所

  • 水に強い

短所

  • 傷がつくと修復不可
  • 木の良さを感じにくい

表面が均一なツルツルなので、傷がとっても目立つんです。一見強そうで弱い。しかも、自分では修復できません。

調湿も期待できず、踏み心地も冷たい感じがします。

手入れのこと

ウレタン塗装のフローリングは基本メンテナンスフリー。忙しい人には良い塗装かもしれません。

ここに記すメンテナンスは、浸透性塗装のフローリングについてです。

基本を職人さんや床材のメーカーで教えてもらい、そのうえで自己流でやっています。

【手入れ方法】

  • 日々の掃除・・・硬く絞った雑巾がけ
  • 月数回・・・ AURO No.431
  • 1年に1度・・・Arbor植物オイル

無垢材は乾拭きと言われます。もちろん掃除機やドライシートのフロアーワイパーなども使いますが、これだけでは日々の汚れが落としきれません。

一応大人だけの我が家でも、食事の時にこぼしたり、いつのまにか何かの水滴が落ちていたり、息子の足跡がべたべたと・・・

無垢の木の心地よさが気に入っての裸足暮らしなので、足ざわりには気を使います。

なので、私は硬く絞った雑巾がけをしています。そうすると、ホコリ汚れも、ちょっとマットなこびりつき汚れもしっかりと取ることができるから。

掃除した後の「さらっさら」は、寝転びたくなる気持ちよさです。

AURO No.431

AURUワックス

それでもなんとなく汚れが気になったり、ちょっと油分を足したい時、AUROワックスを挟みます。

これは赤ちゃんが舐めても大丈夫というワックスで、息子の生まれた時からだから、もう30年弱も使い続けています。雑巾がけのように手軽で、汚れ取りと保護もできるという優れものなんです。

Arbor植物オイル

Arbor浸透性塗料

「ちょっと潤いが足りない」そう感じた時は、Arborです。

うちのフローリングは、元々このオイルが塗ってありました。

職人さんからも「伸びが良いので素人でも扱いやすい」と勧められ、このメーカーの講習会に参加し、塗り方や補修の仕方を習いました。

補修の仕方を知っていれば、汚れもドンと構えていられます

ごま油のようなニオイとテクスチャーのオイルです。気楽にできませんが、せいぜい1年に1回。冬のお肌のお手入れのようなつもりで塗りこんでいます。

(株)マルホン無垢フローリングのお手入れ

無垢フローリングの気持ちよさと健康

こんなメンテナンスを6年やってきました。

無垢の気持ちよさ

湿気の多い日も、床がサラサラだと不快に感じません。

目に映る木目の優しい味わい、肌に触れる感触、部屋の空気感・・・すべてが私には心地いい。

よくよく見れば、いつの間にかできた染みや小さな傷が無数にあります。でもそれも悪くない。

手入れもしてきたし「よく育ったなあ」とかえって感慨深く思えます。そんな育てる楽しみがあるのも無垢の良さ。

オーク材って、ヨーロッパでは「森の王様」とも呼ばれる木なんだそうです。雄大な樹形と強い生命力、神聖なもの・・・そんな話も、心地よさに一役買ってくれてます。

こんな価値観は個人差が大きいところかもしれません。

例えば、潔癖症の私の父だと小さい染みが気になって、マイペットでこすり落とそうとするでしょう。挙句に木の風合いがなくなっても、染みがないことが大事だから。

無垢フローリング、足裏から健康に

以前の合板フローリングの時は、足の裏がすぐ痛くなるから、スリッパが必須でした。

それが無垢にして、まったく痛さ知らず。オークはけっして柔らかい木材ではありませんが、硬さの質が違う感じです。

裸足になったことで、足指が使えるようになり、暮らしがより自然に近くなったように思います。

日常に気楽にストレッチやヨガができます。

フローリングの掃除もしっかりするようになり、体を動かす機会が圧倒的に増えました。そうしているうちに、血の巡りもよくなってきて・・・気づけば以前より元気に暮らしています。

フローリングの雑巾がけも、四つん這いでしっかりやる時もあれば、雑巾モップを使ってさっくり終わらせる時もあります。これがストレッチとして悪くない。

力を入れて掃除ができるワイパーならこれがおススメ。

まとめ

無垢のフローリング私は大好きです。

自然の中で暮らしている気分にさせてくれるから。