「パンも焼いてみたいし、正月には餅も作りたい、それから・・・」
夢が広がる、そんな道具が欲しい。
頭に浮かんだのは、ホームベーカリー(パン焼き機)・餅つき機・パンこね機の3つ。
でも場所をとるから、買うのは1つ。
25年前、悩んだ末に餅つき機1升用を買い、その後パンこね機に変え、そして今はタイガー餅つき機2升用。
これで、パンや餅を始め、うどん・餃子の皮・肉まん・ピザ生地・・・すべて手作りしています。
残念ながら、何でも簡単に上手に作れる道具はありません。
どこかでちょっと妥協がいるんです。それは人それぞれ。
これまで使ってきたものの、使い心地を比較しながら、そのあたりお伝えします。
いろいろ手作りしてみたくて、検討されてる方の一助になれば。
餅つき、パン作りの機械選び
手作りするのは、美味しいから。そして好奇心から。
武骨な出来上がりだって味わい深いし、たまには売ってるようなのができたりもして・・・
パン作りの機械を選ぶポイント2つ
- 求めるクオリティ
- 作る量
1.パンに求めるクオリティ
- 美味しさにこだわりたい→餅つき機・パンこね機
- イベント的に楽しみたい→ホームベーカリー
パンは、ゆっくり発酵させた方が断然美味しいです。
自分好みの美味しいパンを作りたいなら、こねる部分だけ機械にお任せする、パンこね機か餅つき機がおススメ。
反対に、ワクワク感を優先するなら、ホ―ムベーカリー。
食育やイベントとして、「粉から食べ物ができる工程を楽しみたい」「手はかけられないけど、時には手作りもいいな」というのに向いています。
ただ、早く出来上がるものは劣化も早いので、出来立てをどうぞ。
2.パンはどのくらい(量)作りたい?
1斤=スーパーで袋に入って売られている食パン1袋分(小麦粉約250g) を基準にすると、
- 1斤 → ホームベーカリー
- 2斤 → 餅つき機1升用・ホームベーカリー
- それ以上 → 餅つき機2升用・パンこね機
作る手間は、少なくても多くてもほぼ変わりません。
そんなに食べないと言う方も「たくさん作って冷凍」という選択肢があることを、お忘れなく。
餅作りの機械を選ぶポイント3つ
- 求めるクオリティ
- 蒸し機能は付いてるか
- 作る量
1.餅に求めるクオリティ
- 杵つきに近いもち → 餅つき機
- 普通のもち → ホームベーカリー
- 一応もち → パンこね機
実家・町内会・ボーイスカウト等いろんなところで餅つきの場数を踏んできたので、餅にはちょっとうるさい。
「杵つきのむっちりした餅」が自分の舌のスタンダードになると、市販の袋入りは買えなくなります。水っぽくて味がしない・・・・
タイガーの餅つき機で上手くつけた餅は、まるで杵つき。
パンこね機は力不足で、ツブツブが残ります。
HBの餅は食べたことがないのですが、もち米を蒸さずに炊飯するのがすでに違うように思います。
2.蒸し機能は付いている?
- 蒸し機能あり → 餅つき機
- 蒸し機能なし → パンこね機(ホームベーカリー)
蒸し機能がないと、コンロに蒸し器を置いてもち米を蒸さないといけません。40分程度火の番をすることに。
蒸す道具も用意しないといけません。少量ならレンジでもできるかもしれませんが、あくまで少量。
ということで、ちょっとでも餅作りを考えているなら、蒸し機能付きはあった方が断然便利です。
3.餅はどのくらい(量)つきたい?
- 3合程度→ パンこね機・ホームベーカリー
- 1升以上 → 餅つき機
3合だとほんの1食分。手間と出来上がり量が見合わないような気がします。
機械と作るもの(パン・餅)の相性を表にまとめてみました。
餅つき機 | パンこね機 | HB | |
パン | 〇 | ◎ | 〇 |
餅 | ◎ | △ | 〇 |
機械と出来上がりの美味しさを表にまとめてみました。
餅つき機 | パンこね機 | HB | |
パン | ◎ | ◎ | 〇 |
餅 | ◎ | △ | 〇 |
餅つき機・パンこね機、使い心地比較
これまで使ってきた機械の使用感を紹介します。
この分野は進化があまりなく、現行機種とほとんど機能は変わりません。おかげで、今でも使用感は有効です。
東芝餅つき機1升用 (AFC-10M)
小麦粉:250~500g(約1~2斤)
もち米:0.28~1.4Kg(2~10合)
まさしく「餅もパンも作りたい」人向けの餅つき機。
パン生地コースや発酵機能があり、粉ねりプレート・パン用はねもついて至れり尽くせり。
これ一台あれば、パンも餅もうどんも気楽に作ることができ、一年中大活躍。
今でも人気なのもうなずけます。私には1度に作れる量が少なすぎました。
日本ニーダーのパンニーダー(パンこね機)
小麦粉:250~800g(約1~3斤)
もち米:~500g(約3合)
パン生地を捏ねるために作られた機械だけに、レーズンを混ぜ込んでもつぶれません。
ただ、ほんとに生地をこねるだけで、発酵機能さえありません(機種によってはあるようです)。当然蒸し機能もなし。
餅は3合まで作れることになっていますが、何分馬力が弱い。実は、容量以上の餅を作ろうとして壊してしまいました。
タイガー餅つき機力じまん2升用(SMG-A)
小麦粉:~1000g
もち米:1500~3000g(1~2升)
餅もパンも、美味しくたくさん作れるから、私としては一番満足しています。ただ餅は1升からしかつけないのでご注意ください。
1升の餅のうち、ちょっとだけよもぎ餅にしたい。そんな時にはこんな風にすると上手くいきます。↓
タイガー餅つき機力じまん2升用
私はパンなら1度におおよそ800g(3斤の食パン)こね、餅なら1升は作ります。
手作りにはこだわるものの、その手間はとことん省きたいので、一度にたくさん作ります。そして冷凍保存しています。
うどんや餃子の皮、ピザ生地なら、我が家では1食分として最低でも小麦粉600gは使います。
手作りってシンプルな味なので、いくらでも食べられるんです。
こんなニーズで私は餅つき機2升用がいいんです。
パンニーダーから餅つき機に戻った時、最初に焼いたパンは「なんか餅みたいなパンだな」と感じました。
こね方に、なにか違いがあるのかもしれません。「面白いなあ~」と思いました。
【タイガー餅つき機2升用の良いところ】
- 餅がホントに美味しい(規定より若干水多めがいいと思う)
- 「フッ素加工うす」と、「もちとり器」で、もちがするりととれ、後始末がとっても楽
- パン3斤一度に作れる
【タイガー餅つき機2升用の不満なところ】
餅作りに不満はありませんが、パン作りにはあります。
- うすに直に材料を投入すると、蒸し穴から下に落ちてしまうので、予め材料を別のボールで軽く混ぜておく必要がある
- タイマーがない(うっかりこね時間を忘れてしまう)
- 力がありすぎる(こね時間は短め、レーズンやナッツを入れるのは直前に)
後は、大きいことも欠点でしょうか。
私は、ワゴンの上に乗せて、そのまま移動させています。ワゴンに必要なものをまとめて入れているので、あまり欠点とは感じていませんが・・・
まとめ
美味しいパンや餅をたくさん作りたい。
でも、「パンを作る時に、あらかじめ別ボールで生地を混ぜておくひと手間」はしょうがない」そう思えば、タイガー餅つき機2升用を。
パンは2斤で十分、うどんや餃子も500gで良いと思われるなら、東芝の餅つき機をお勧めします。
餅もパン作りも、ストレスがありません。発酵コースは冬場に便利さを実感します。
3人家族や小食の4人家族なら、量的になんとか行けるのでは・・・・
手作りすると、つい食べる量が増えるので要注意ですが。
そして、気楽に楽しさを求めるなら、ホームベーカリーを。
手作りって温かな気持ちになります。ぜひ自家製パンや餅で「ほっこりうち時間」お楽しみください。