離乳食のために、ハンドブレンダーを購入したのがかれこれ26年前。
いまだに現役、わが家の最長寿家電。
子どもの成長とともに、かゆい所に手が届かない歯がゆさを覚え、フードプロセッサー、ミキサーと買い増した。
どれも同じようで同じじゃなくて、結局3種類そろえることに。
「これじゃなきゃダメ」「これでなくてもいいけど、一番使いやすい」「なくてもいいかも」
親の介護食まで使い倒したヘビーユーザーが、3つの使い心地を紹介。
これから購入される方の参考に。
ブレンダー3つの使いわけ
「料理を作ることには手を抜きたくない」けど、「作業はできるだけ手早く済ませたい」から、時短の道具にはかなり気を遣う。
子どもの成長によって、家族構成によって欲しい機能は変わるから、1つで済ませるのはなかなかに難しい。
私が使い勝手を優先しながら、時々に揃えてきたものを紹介したい。
ブレンダーの変遷
今うちにあるブレンダーは3つ。「バーミックス」を基本にして、足りない機能を補うように増やしてきた。
1.ブレンダー:ハンディーフードプロセッサー「バーミックスM133」

もっと、野菜を刻んだり肉や小麦粉をこねたりしたい
2.フードプロセッサー:道場六三郎監修「マルチスピードミキサー・マスターカット」

食欲のない息子に、栄養たっぷりジュースを飲ませたい
3.ミキサー:カタログハウス「スーパーブレンダーtiny Pro&Home」
出番から言えば、子供が小さいときはバーミックスだけで事足りた。小学校に上がる頃にはフードプロセッサーの頻度が急上昇。そのまま今も継続中。
ブレンダーでできること
ブレンダーでできることは、「つぶす」「混ぜる」「刻む」「砕く」「泡立てる」「攪拌する」。
こんな作業がぐんっと楽になる。
とはいえ道具によって、得手不得手がある。「できる」と「使い勝手」がいいは別物。
ハンドブレンダー
フードプロセッサー
ミキサー
ブレンダーの使い勝手
「バーミックス」

短時間で手早く調理できるバーミックスは本当に便利で重宝。それに市販の離乳食は添加物などが心配ですが、自分で作るから材料もはっきりしていて安心。小さい頃から本物のおいしさを教えてあげるのにも役立っていると思います。
固くて噛みにくい食材を、食べやすい状態につぶしたりみじん切りにしたりが簡単にできるバーミックスは、お年寄りや病人の食事作りにも活躍。家族と同じ料理から取り分けて作れば、気分的にも楽しく食欲増進につながることでしょう。
料理研究家 有元葉子さん
私も全く同感。
鍋に、グラスに、このバーミックスを突っ込むだけで調理ができる機動力は、本当に使える。
とはいえ、なんでもできるって「なんでも中途半端」とも感じる。
いろいろアタッチメントがあるのに、私はほとんどミンサー(つぶす/すりおろす)しか使わない。
ウィスク(混ぜ合わせる)はミンサーで代用できるし、バターケーキ作りなら泡だて器の方が作業が楽。
ビーター(泡立てる)も少量の泡立てには使っても、狭い口の入れ物を使うのはどうも不便・・・
ニューミンサー(ミンチにする)はうちの古いバーミックスでは力不足だったし、スーパーグラインダーは、直ぐにキーキーと音が出だして壊れてしまった。
これはネットでもそのようなことが結構書かれているから、構造的なものかと。
現行のスライシー。これはフードプロセッサー代わりにるらしいけど・・・
これも、「ふたをして、バーミックス本体をセットする」がワンセット。「ふただけ」で済むフードプロセッサーより、いつもひと手間余分にかかるわけ。
道場六三郎監修「マルチスピードミキサー・マスターカット」

「混ぜる」「刻む」「砕く」「こねる」に加え、「おろす」「する」こともできる。
フードプロセッサーの数ある中で、容量のわりにコンパクト、氷を砕けるパワー、大根おろしや山芋をすることができる多機能さでチョイス。あえてクイジナートにしなかった。
容量は肉300g、粉300g程度なので、メイン料理を作るには4人家族なら少々小さくて、2~3度に分けて使う必要があるのが、ちょっと不満。
とは言え、ゴマすりのような少量使いもするわけだからそこは我慢か。
フードプロセッサーのお陰で、レパートリーもずいぶん広がった。サクサクのパイなんてこれがなきゃこんなに食卓に上らなかったはず。餃子だってそう。
カタログハウス「スーパーブレンダーtiny Pro&Home」

このミキサーのすごいのは、種や皮ごと滑らかに攪拌できること。そういうことができるミキサーの中では、一番安価だった。
「食欲のない受験期の息子に栄養を取らせたい」一心だったけど、今はそんな熱量もすっかり冷めて・・・
そのうち健康に気遣う私が活用しよう思っているのだけど、まだ出番は先。場所を取ることと、パワーの分だけ結構大きな音がするのが欠点。
ブレンダ―で離乳食から介護食まで
作る料理によって、3つのブレンダーを使い分けている。
料理との相性
料理とブレンダーの相性を、私の使い勝手でこんな表にしてみた。(バーミックスについては、古い機種なのでご了承を)
バーミックス M133 | 道場 | カタログハウス | |
スープ | 〇 | ー | ◎ |
ジュース | 〇 | ー | ◎ |
スムージー | ◎ | ー | 〇 |
生クリーム泡立て | 〇 | ー | |
パン生地 | × | 〇 | |
パイ生地 | × | ◎ | |
餃子皮 | × | ◎ | |
ハンバーグ | △ | ◎ | |
ひき肉 | △ | ◎ | |
野菜のみじん切り | △ | ◎ | |
すりごま | 〇 | ◎ |
私が何度も作ってきた料理も合わせて紹介したい。良く作るというのは、使い勝手が良いわけだから。
バーミックスで作るもの・・・少量、一人分、手軽に作りたい時
離乳食・介護食。スムージーやラッシー。ドレッシング・ソース類。生クリームの泡立て。ざっくりしたポタージュ。
フードプロセッサーで作るもの・・・まとまった量を作りたい時
小麦粉をこねて、餃子の皮、ナン、うどん、パイ生地。野菜を刻み、肉を練って、ハンバーグ・餃子の具・肉団子。肉を塊からひくことも。
アイスクリームやチーズケーキの生地作り。ピーナツを砕きピーナツバター。胡麻をする。大根をおろし、山芋をすってトロロにする。
ミキサーで作るもの・・・なめらかなジュースやスープを作りたい時
ぴったりなブレンダー
自分にぴったりなブレンダーを選ぶには、「作りたい料理」「その量」「置き場所」で種類を決め、その後「パワー」で購入すべき機種を選ぶ、という順番だろう。
「作りたい料理」
乳幼児の離乳食・介護食・・・バーミックス
料理の下ごしらえ・・・フードプロセッサー
滑らかなスープ、栄養的なジュース…ミキサー
「料理の量」
まとまった量・・・フードプロセッサー
少量(添えるソース)や、ざっくりしたポタージュやスムージー・・・バーミックス
なめらかなスープやジュース・・・ミキサー
「パワー」
パワーは消費電力に比例する。パワーがあるほど効率がいい。
少なくても私の持っているくらいのパワーはあったほうがいいと思うので、参考までに。
バーミックス M133(M300) | 道場 | カタログハウス | |
消費電力 | 140 (300) | 140 | 600 |
容量 | ー | 300 | 1000 |
回転数 | 10000・ 15000 (13000・ 17500) | 800~ 3000 | 16000~ 24000 |
まとめ
私が最初の道具としておすすめはバーミックス。
離乳食初期のすりつぶしも便利だったし、取り分け時期に、大人のおかずにバーミックスを突っ込むだけという手軽さは感動的だった。介護食しかり。
スムージーの簡単さも捨てがたい。場所も取らないし。
そして、物足りなくなったらフードプロセッサー。「餅は餅屋」「受験は塾」というように、特化した道具はなんといっても使いやすいから。
で、ミキサーは買わないかも。なくても済む道具はあえて買わない方がいいように今は思っている。
私はちょっと親ばかに走りすぎた。