大腸内視鏡検査なんて、できるものならやりたくない。
やりたくないけどポリープができやすいんだからしょうがない。
さすがに10回もやれば、検査に対する恥ずかしさは消滅したけど、検査前の食事や下剤には相変わらず苦労する。
人によっては(夫)難なくこなせる検査なのに、今回も「ここまでに排便がないならモビプレップ飲むのを中止する」の一線越えに冷や汗をかき、検査後の「残渣あり」の指摘にがっくりきているところ。
これまでも、下剤を飲んだ直後に嘔吐と下痢が一緒にやって来て、便器を抱えて一晩明かしたり、朝一に病院に入り帰りは暗い裏口とか、情けない経験ばかり重ねてきた。
この負の連鎖を断ち切りたい!
考えてみれば、「夫のジェットコースターみたいな腸」と「私の呑気な腸」を一緒にする方に無理がある。腸が違うなら、対処が同じで良いはずはない。私のにあった方法にカスタマイズすればよかったんだと気が付いた。
大腸内視鏡の食事のこと
麻酔から覚めるや、モニターを見つつ看護師さんの「ヒジキと小さなツブが残っていました」という声。朝うっかり食べてしまった全粒粉のパンが悔やまれる。でもヒジキは3日も前。
キレイにしてなくて「すみません・・・」
食事の反省
腸がキレイになることが、大腸内視鏡検査の大前提。小さなポリープをちゃんと取ってもらわなきゃいけないのにホント情けない。
どうすればいいんだろう。反省点が2つ見えてきた。
- 前日だけしか食事制限しなかった
- 食事制限に慣れがあった
1.前日だけしか食事制限しなかった
「前日だけでいいんですか?」
今回は2年ぶり。記憶では数日前からの食事制限だったと思うのに、プリントには前日の注意しか書かれていない。医師に確認したところ「前日だけでいいです」と言うのでそんなもんかと気を許し、前日まで無頓着に食べてしまった。
消化のスピードは人それぞれ。
ヒジキからして私の腸はかなりの呑気者。数日前から食事制限するべきだった。
2.『消化にいい』食品・食べ方・調理の方法
《前日に食べたもの》
食べたもの | |
朝食 | 食パン・牛乳・だし巻き卵・リンゴ・コーヒー |
昼食 | 素うどん・はんぺん |
おやつ | プリン・バナナ・ビスケット2枚 |
夕食 | おかゆ・鶏むね肉と豆腐の煮物・豆腐のおすまし |
なんせ10回目。要領は心得たつもりで、その時はけっこう上手く食べたと思っていた。
味気なさを補おうと出し汁をしっかりとった食事は、さながらプチ断食気分。いつもより気分良くリラックスして過ごすこともできた。
でも、今考えると反省は多い。
ふと見たサイトは牛乳が✕。牛乳でできているプリンやアイスクリームは〇。そんな矛盾を鼻で笑い、食べていいのか悪いのか。食べ物に白黒つけることばかり考えてしまった。要は「摂るなら控えめに摂りましょう」ということだっただろうに・・
消化をよくする調理法や食べ方だってあったのに。全く頭になかった。
油を控えるのは結果オーライとしても、いつものようによく噛見もせず早食いしたのは、悔やまれるところ。
前日の食べ方
消化しやすい食品を、消化しやすい調理法で、しっかり噛んで食べること。
これを踏まえて、今後の検査前の食事はこうしようと思う。
《基本こんなものは食べない》
- 繊維があるもの
- 脂質が多いもの
- お酒
《こんなのを食べる》
- 主食(うどん・ご飯・食パン・ジャガイモ)
- 主菜(はんぺん・魚肉ソーセージ・卵・トウフ・鶏むね肉・ササミ・白身魚)
- その他(リンゴ・バナナ・長いも・山芋・プリン・みたらし団子)
《調理の方法》
- 小さく切る
- 油を使わない調理法
《食べ方》
- よく噛んでゆっくり食べる
- 食べ過ぎない
検査前の食事について、良いサイトを見つけたのでご紹介。
食べていいとか悪いとかジャッジを下すばかりのサイトが多い中、なぜそうなのかを分かりやすく医師が解説してくれている。指針を示してくれるから、自分で食べるものを選択することができる。
参考サイト:2022年10月4日
大腸内視鏡検査前の大事なお食事|易消化、低残渣の食事内容とは? | 東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 (senju-ge.jp)
大腸内視鏡検査前の下剤のこと
大腸内視鏡検査前夜の下剤。ここでも私はよくつまづく。当日に2L近く飲むモビプレップよりずっと。
下剤はつらい
それは、下剤への心理的拒否反応のせい。
1つは、下剤でひどい貧血状態になった事。もう1つは介護した義父にこれを飲ませていた事。
確か大人の適量は10数滴のはず。自力で出せなくなった義父には3日毎に18滴。ガチガチの腸に効くのだからよっぽど強烈な下剤なんだろう、そう思い込んでいた。
だから、それを1本飲めと言われても、つい飲み残してしまう。
ホントはどんな薬なんだろう。
実は、妊婦や子供にも使われる安全性の高い薬だと言うことが分かった。術前や大腸内視鏡の前にもよく使われると。どうも、私が思っていた様な劇薬じゃないみたい。
参考サイト:ひだまりクリニック|医師による処方薬の解説(2022年10月4日)
ピコスルファートナトリウムの効果と副作用 | 医師監修 (druginformation-clinic.com)
気になったのが作用時間のこと。7~12時間、もしくは10~15時間と書かれている。計算すると、私の場合11時間はかかる。
病院の指示通り服用したけど、私の作用時間に合わせて飲まなきゃいけなかった。
今回、朝モビプレップを飲み始め、「ここまでで便が出ないようなら飲むのを中止しろ」ラインを越えても排便が見られず大いに焦ったのは、下剤がまだ効いてなかったから。
小耳にした看護師さんの話によると、「最初に固形のものが出たかどうかがとても重要」らしい。理由を聞きそびれたけど、とにかく良いスタートを切るために、下剤の作用時間はしっかり把握すべし。
私の場合は2時間前倒し。
下剤もこんな調整が必要だった。
数日前から便秘を避ける
どうせ下剤を飲むんだからと、前日の便秘に無頓着だったのも反省点。
前日の便は、前々日以前の食事。そう思えば、夏休みの宿題のようにまとめるのはよくない。段階を踏んでキレイを目指さないといけなかった。
そうしないから、ヒジキのような取りこぼしが出てきてしまった。
まとめ
10回も経験があるんだから、ちゃんと生かせばよかった。
つい、思い出したくもないから封印してしまったイヤな思い出・・・
大腸内視鏡検査の事前準備は人それぞれ。それぞれに合うやり方で、キレイな腸を目指せばいい。
『私は数日前から着々と準備して、前日の下剤は2時間前倒しで飲む』のがいい。そんな事が見えてきて、11回目の検査、少し気が楽になった。