磨かれたガラス窓は、ドイツではマナーなんだそうです。
「窓をきれいにするのは、街をきれいにすることにつながる」
そんな考え方もあるなんて、目からうろこでした。
窓拭きなんて大掃除にやるものだ、と思っていたので。
それが今、ドイツ人になったかのように、いそいそ「窓拭き」やってます。
といっても時間は10分。洗剤も使わず、道具はまとめてセットしているから、思い立ったら即スタート。これで窓拭きのハードル、ぐんと下がりました。
気持いいから窓掃除を習慣に。そんなコツを紹介します。
窓ガラス掃除、キレイが続くコツ
掃除はどちらかというと苦手。
きりっと掃除が行き届いた美しさに憧れがあるものの、手間がかかるのはイヤ。
窓掃除には、手間の代わりに、便利な道具を使います。
汚れは貯めない
掃除好きに言わせれば、汚れは貯めてはいけない。まめに「ちょこちょこ掃除」がいいと言います。
でも、まめにするって、却って効率が悪いのでは?
料理だってまとめ作りが楽。掃除だってまとめて一度にやった方が、合理的じゃないかと・・・
そうやって汚れをため込んだ前の家、お風呂の水垢も、換気扇の油汚れも、取ろうと思った時には既に手遅れ。
白い窓枠も、汚れだけじゃなく、気付いたらカビまで生えていていて、グレーのシミが点々と。
掃除はためてはいけなかったんです。
窓拭きワイパーはプロの道具
同じ轍は踏まないよう、新しい家では、手間をかけずにキレイを保つ方法を、職人さんに根掘り葉掘りリサーチしました。
窓ガラスについては、ガラス屋さん。窓の汚れといっても、いろんな原因があるそうで、
窓の内側 手あか、ホコリ、油汚れ、(煙草のヤニ)
窓の外側 雨、泥、花粉、排気ガス、黄砂
「交通量の多い道路に面してないなら、汚れは水だけで十分落ちる」んだそうです。工務店の社長も「家の汚れはほとんど水拭き」だと言ってました。
掃除といえば、洗剤と思いがちですが、みんな口をそろえて水だと。
高層ビルの窓拭きを、目の前で見る機会がありました。興味津々で見ていますと、手にはワイパー。プロが使っている道具なら、これでしょう。見習うことにしました。
窓拭きワイパーで窓ガラス掃除
ワイパーを使えば、この写真↑の6枚の掃き出し窓、桟の掃除を含めて10分かかりません。
窓拭きワイパーの使い方
道具はこの3つです。
道具:ワイパー、霧吹き、雑巾
ワイパーは山崎産業のもの。値段も安くゴム交換が簡単にできるのが購入の決め手でした。車のワイパーもそうですが、ゴムは劣化しやすいので。
霧吹きには水を入れています。以前は炭酸水を入れていましたが、たいして違いがなさそうなので水にしました。
炭酸水は弱酸性、窓ガラスの水垢や曇りはアルカリ性の汚れなので、汚れが気になる時は炭酸水が良いと思います。シュワシュワしてなくて大丈夫です。
【手順】
- 窓ガラスに、霧吹きで水をしっかりスプレー
- ワイパーをまっすぐ滑らせる
- 1回ごと、ワイパーのゴムについた水や汚れを雑巾でぬぐう
- 2に少し重ねて平行にワイパーを滑らせる
- 3・4と繰り返し
- 枠周りの汚れと水分を、雑巾でふき取る
このあたりの工程やワイパーの使い方はこちらのHPを参照ください。若干道具が違いますが・・・
常識的には、窓掃除は曇りの日。汚れが湿気で浮き上がり取れやすいから。
私はもっと湿気の多い小雨の日に掃除しています。掃除の効率と雨に濡れることを天秤にかけた、折衷案。ホントにめんどくさがり屋なんです。(うちの窓にはひさしがあるので)
ワイパーでキレイにならなかった部分には、あっちこっちふきんを使います。
他のマイクロファイバークロスより繊維が細かく、ちゃんときれいになります。とても優秀な道具です。
「窓拭きセット」と「窓拭き体操」
ワイパーを使った窓拭きは手早いし、やり始めると結構楽しい作業です。だからといって気楽に取り掛かれるかと言えば、そうでもなくて・・・
「さあやるか!」という重い腰を上げるため、道具を全部入れたカゴ、「窓拭きセット」を作っています。これもコツ。
これを持って窓の前に立てば、窓拭きが始まる仕組み作りです。
終われば元に戻し、雑巾は「バケツ洗濯機」に突っ込みます。雑巾はある程度まとまった時に、これで一気に洗います。
その手間も惜しむなら、雑巾代わりにキッチンペーパーを使うのもありです。
ついでに・・・
転んでもただで起きないと家族に言われる私。窓拭きを、筋トレと肩回りのストレッチの時間にしています。
霧吹きで握力を鍛え、ワイパーを上下に動かしながらスクワット。上下左右の腕の動きは肩から大きく動かすように心がけ・・・
手の握力が上がると、霧吹きが最後まで疲れないんです。
握力は筋力のバロメーターと言われます。それなら霧吹きが、私の健康のバロメーターと言えそうです。
時間がかかる新聞紙
窓拭きには新聞紙がいいとよく言われます。
何度かやってみましたが、私には便利な掃除方法とは思えませんでした。
新聞紙、水の入ったバケツ、新聞紙を捨てるゴミ袋を用意します。
バケツの水は新聞を絞るたびにポタポタと床にしたたり、ゴミ袋はクシュクシュの新聞紙でどんどんかさが増し、手はインクで真っ黒。
グルグルと磨くのはけっこう時間な労働、そのうち手がだるくなってきます。横着すると汚れがさらにひどくなり・・・
もしかしたら、ひどい汚れの時には有効なのかもしれませんが、その辺りはわかりません。
まとめ
こうやって窓拭きをした後、晴れて太陽が輝きだすと、それはそれは快適なんです。
ついでに網戸掃除もやってみようと思われたら、こちら↓
「ワイパーを使う」ことと「窓拭きセットを作る」ことは、私のような面倒くさがりにこそおススメです。
「そうだ、京都に行こう」昔そんなJRのコマーシャルがありました。
小雨の日は「そうだ、窓拭きしよう」そんな風に習慣になるとしめたもの。
ぜひ、みんなで街をきれいに。