餅つき機の使い方、手間なしに白餅・よもぎ餅を一気に作るワザ

つきあがった白餅とよもぎ餅 料理の愉しみ

「よもぎのあん餅」を初めて作った。

といっても、さつま芋の入ったよもぎのあん餅。

さつま芋が入ると、よもぎ餅が口の中でふわ~っととろけるように柔らかくなる。そんな『実家の餅』が無性に食べたくなったから。

母がリタイアしたので、食べたければ自分で作るしか方法がない。

ところが、うちの餅つき機は大容量のタイガー餅つき機2升用。最低1升からしかつけない。よもぎ餅1升もいらないんだけど・・・

白餅はたくさん欲しい。でもよもぎは少しでいい。

そこで考えた。「白餅をついて、少しよもぎ餅に変身させればいいんじゃないかと」と。やってみたら大成功。これなら、手間をかけずにいろんな餅がちょっとずつ食べられる

餅つきが益々面白くなったこんな方法をご紹介。

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餅つき機の使い方、2種類の餅を1臼で

今回、1升2合の白餅をつき、1/3をよもぎ餅に変身させた。白餅の方は、正月の『お重ね』と『切り餅』に。

白餅をついてるところ
よもぎ餅をついてるところ

餅をつき分ける手順

白餅からよもぎ餅へ
  • 餅をつく
  • つきあがったら全部取り出す→白餅
  • よもぎ餅にする分を臼に戻す
  • よもぎ・さつま芋を加え再度つく
  • きれいに混ざれば取り出す→よもぎ餅

要するに、ついた餅を出したり入れたりしながら、混ぜ物していく。混ぜるものによって、よもぎを入れたら『よもぎ餅』。さつま芋を入れたら『芋餅』と言う具合。

「なーんだ、そんなことか」と思われるだろう。

でも、これが案外大変で。つきたての餅はムチクチャ熱く、べっとりと臼に・羽に・手にくっついて、あっという間に手が真っ赤っか。「あちち」と慌てて水に手を突っ込むしかない・・・

そんな餅を臼から出したり入れたりなんて、普通はできない。

それが、タイガー餅つき機2升用なら、いとも簡単

つき分けのグッズ

《餅を取りだす》

タイガー餅つき機2升用には、餅とり器が付属品としてついてくる。これを、取扱説明書通りに使えば、するりと餅を取ることができる。

つきあがったら、[切]ボタンを押さず餅とり粉をふった餅とり器を持ち、餅の上からゆっくりと押さえ、餅が餅とり器の中に納まったところをすばやく取り出して、用意した容器に移す。

家庭用タイガー餅つき機 力じまん取扱説明書 品番SMG-A型 P9

餅つきの何が一番イヤかって、餅をついた後の、べったり張り付いて取りにくい餅の片付け。やったことがあれば、わかってくれるはず。

後片づけを楽を優先してこの機種を選んだが、これがとっても便利。

実は、要領がわかれば、手で取り出すことも可能だとわかる。機械が回っているときに、ヒョイッと持ち上げる。回っている縄跳びに入るように、タイミングを測る。コツがわかってから、パン生地の取り出しは、この方法でするりと取り出している。

《餅を臼に戻す》

次は、餅の一部を臼に戻すが、まだまだ熱い・・・

私は、手の皮が厚いのと、無精なのとで素手でやってしまうが、王道なら軍手とゴム手袋の重ね使いだろう。軍手をはめて熱さを封じ、その上からゴム手袋をつけて、ざぶんと水にくぐらすことで餅のくっつきを防ぐ。

流れとしては、この手袋を付けた親指と人差し指で、熱い餅をぎゅっとにぎって切り離し、1方を臼に戻す。即座によもぎとさつま芋を投入して[つく]ボタンを再び押す。

ここは取り出した餅が、片栗粉まみれにならぬ様に。

2~3分もすれば、全部が均一な草色に変わる。

《餅を取りだす》

また、餅とり器で取り出す。

こうして、白餅とよもぎ餅が出来上がる。

餅つき機であん餅を作る

私は食べ物には貪欲。なんでも手作りしてみたいし、食べてもみたい。でも、手間はかけたくない。

餅についてもそう。よもぎも摘んだし、あんも作った。さつま芋も畑で掘ってきた。

手作りのこだわり

よもぎは、庭に自生ているのを利用した。

連休に柔らかい葉を摘んで、さっと湯がいて冷凍していたものを、入れた。これで灰汁も抜けるのだとか。

ちょっと繊維っぽいのは、摘む時期の問題か、湯がきが早すぎたのか。主張が強いのも、手作りならではのおもしろさ。

さつま芋は、蒸して皮をとり、一口に切ったものを投入。さつま芋を入れることで、柔らかい、優しい味わいの餅になる。我が家はみんなこれが大好き。

もともと、さつま芋餅とよもぎ餅を作っていた母のアイデア。母も無精だったのか、チャレンジャーだったのか。

母から受け継いだ味というものいいもの。これから毎年進化させていくつもり。なんといっても初バージョンだから、あれこれ反省点はある。

手間を楽しみに

あんこ玉

《手作りあんのこと》

あんも作る。市販の甘味は強すぎるので。

とは言え、本格的なのではなく、超簡単な『なんちゃってこしあん』。前日に圧力鍋で小豆を炊き、きび砂糖を加えて煮つめ、バーミックスでつぶしたもの。

だから、粒あんでもこしあんでもない。

でも、小豆の皮も丸ごと入った、栄養満点の『こしあん』

1つ37gに丸めている。中途半端な数字だけど、この大きさが慣れ親しんだサイズ感だったから。これも実家から受け継いだ感覚。

《あん餅を丸める》

もちを丸める息子

餡餅を作るには慣れがいり、息子ただいま修行中。

ポイントは、

  • 餅に粉をできるだけつけない
  • 餅はきれいな面を外側に、中高に広げる
  • あんを包む時、表面に張りを出すようにすそこに端をたぐり寄せる

できたものは、きな粉を敷いた上に。

まとめ

餅バイキング

今回、餅米1升2合で、鏡餅が1つ、餅つき機の蓋の1/4程度のし餅、ちょっと大きめ餡餅が24個できた。

4人の正月用。2日目にはもう鏡開きすることに・・・

お雑煮、磯辺餅、きなこ餅、大根おろしやネギで和えて醤油をたらしたもの、納豆餅、宮城の郷土料理ふすべ餅・・・

2日のランチは、そんな餅バイキングをするのがいつもの流れ。

こんなつき方ができるとわかったから、今度は昔食べた、黒豆が入ったのや、甘いショウガが入ったのも作ってみたいなあ・・・と夢想中。

こんな楽しみも、自分でお餅を作ってこそ。どんなに食べても、もち米代だけというのも嬉しい。