呑気なもので、25年使い続けた圧力鍋が、もう20年も前にリコールになっていたとは知らなかった。
よく無事だった・・・でも、さすがにもう使うわけにもいかず、また数十年(生きてる間)使うことを考えて、新に購入したのはヘイワ圧力鍋(鋳物屋)。
圧力鍋は時短の道具。料理を美味しくするものじゃない。
それなのに、『玄米の美味しさにこだわっている』というのが決め手になった。そこにメイドインジャパーンの心意気を感じたというか、お得だというか・・・
玄米を食べたいわけでもなかったのに、そんなに言うなら食べてみるかと試してみたら、確かに美味しい。美味しすぎて、それ以来ずっと玄米を食べるはめに。
もう私にはこの圧力鍋しか考えられない。そんなおすすめの圧力鍋のこと玄米のこと。
圧力鍋のおススメ
友人から「圧力鍋は怖い」と聞いたことはあるけど、圧力鍋を使っているという話は聞かない。もしかしてレア?
これ1つで料理の幅がぐーんと広がり、ものすごく時短になると言うのに、なんともったいない。
圧力鍋は便利な道具
うちの圧力鍋がリコール品だったと知った日、ちょうど白福豆を煮ようとしていたから往生した。えらく時間がかかり、結局その日に食べることができなかった。私の生活に圧力鍋はなくてはならない。
私が圧力鍋を使う理由は2つ。
- 料理時間の短縮
- 硬くて普通食べないものを柔らかくして食べる
時短といえば、シチューやポトフ、煮豆など、コトコト煮る料理、ジャガイモやさつま芋、かぼちゃなどの根菜、魚や肉を蒸す。そんなことがあっという間。
硬いものと言えば、魚の骨を丸ごと食べる料理、牛すじ煮込みなどなど。カルシウムやコラーゲンたっぷりの、いかにも健康そうな料理があっという間。
圧力鍋があれば、急に暑気払いに小豆が食べたくなっても、このとおり。自分好みの甘さ控えめな小豆があっという間、に出来上がる。
私の思う圧力鍋のメリット・デメリット。
【メリット】
- 料理の時間が短縮できる
- 気楽に作れる
- レパートリーが増える
- ずーっと火のそばにいなくていい
- 部屋に熱がこもらない
- 光熱費の削減
- ふたを開けるまでは殺菌状態に近く傷みにくい
【デメリット】
- 場所を取る
- 重い
圧力鍋は案外似たりよったり
圧力鍋も、この四半世紀の間にずいぶん種類が増えている。
- 圧力の調整方法(おもり式・スプリング式)
- 材質(ステンレス・アルミ・多層式)
- 圧力値(高圧・低圧)
- 大きさ
- 熱源(IH・ガス)
こんな具合に機種によりいろいろ違いはあるものの、要するに時短の道具。料理に差が出るものではない。
なら、何で差別化しているかと言えば、使いやすさで競っている印象。手入れが簡単・音が静か・部品交換が簡単等々。でも、私が経験上、使いやすいと感じるポイントはこの3つに尽きる。
- ふたが閉めやすい
- 大きくて軽い
- 安全
1.ふたが閉めやすい
ふたがきっちりと閉めやすいことは、圧力鍋の基本。ちょっとずれても、隙間からシューシューと蒸気が漏れ、時に泡が噴出したり、汁が垂れたりとひと騒動になる。
掃除して、また最初っからセットしてと、時短どころか、やけどの心配まで加わることになる。
2.大きくて軽い
最初の圧力鍋は6.0L今回は4.5L。
圧力鍋は、大は小を兼ねる。大きそうに見えても豆は1/3までしか入れられないし、どんなに入れたくても2/3が限界だから。『たくさん作って小分け冷凍』これも時短のコツだから、迷ったら大きめにするのがいいと思う。
ただ注意すべきは、大きいものは場所を取り、かつ重いということ。
以前の圧力鍋に比べて、ヘイワの鍋はしっかりした作りの分、厚みがあって重かった。食材を入れるともっと重いし、年を取ると思い物は持てなくなると聞く。
そんなことを考えての4.5Lは、ちょうどいいサイズだったと自負している。量的に入りきらないのは、4人家族が2日間食べるために作る『おでん』くらい。シチューもポトフも問題ない。500gの豆も1袋まとめて煮ることができる。
ついでに言えば、ジャムの瓶の消毒なんかにもちょうどいい深さ。
3.安全
圧力鍋は爆発しないにしても、危険が伴うことは間違いない。だから安全を認証されているというのはとっても心強い。こんなマークを参考にするといいと思う。
PSCマーク(消費生活用製品安全法で規制されている製品)
SGマーク(対人賠償責任保証付 購入より5年間 製品安全協会)
玄米が美味しく炊けるへイワ圧力鍋
私にとって、どれも似たりよったりに思えた圧力鍋。
『玄米を美味しく炊くことにこだわった』というヘイワ圧力鍋のアプローチが、ちょっとかっこよく映った。美味しさを前面に出していることに、作り手の自信のようなものを感じて。
玄米が美味しいというおまけがついている圧力鍋も悪くないなと。
ヘイワ圧力鍋の世間の評判
ヘイワ圧力鍋と呼ばれたり、ピーズ圧力鍋と言われたりするけど、保証書には、株式会社鋳物屋のプレッシャーパン/圧力鍋 型式PCー45Aと書かれている。いろんな呼び名があるのも40年の歴史故か。
SIMPLEに、美味しく。
出発点は、玄米を美味しく食べたいというお客様の声でした。
玄米を炊いたら何にも負けない、そんな圧力鍋を目指しました。
ヘイワ圧力鍋の鋳物屋 家庭用圧力鍋
確かに、玄米食の世界では、この圧力鍋はかなり信用を得ているみたい。
マクロビオテックで有名なオーサワジャパンが推奨しているし、料理家の有元葉子さんもこのように。
圧力鍋はいろいろ試しましたが、おいしい玄米を食べたい人には、昔ながらの平和(ピース)の圧力鍋がやっぱりおすすめです。
『ひとりを愉しむ食事』著者:有元葉子 出版社:文化出版局 発売日:2021/5/21 p26
玄米を食べたいと思ったわけではないけれど、そんなに美味しいと言われれば、ちょっと食べてみたくなる。
玄米がホントに美味しい
息子が中学生の頃。クラスに毎日玄米弁当の友人がいて、「いつもスプーンで食べてるんだ」と、息子が不思議そうに話してくれた。
ボソボソでお箸で食べられなかったんだろう。以前の圧力鍋で炊いた玄米なら想像がつく。
それが、ヘイワ圧力鍋で炊いた玄米はモチモチ。お弁当に入れてもきっとお箸で食べられるはず。圧力鍋の違いで、ここまで変わるものかと驚いた。
美味しい上に、このプチプチした噛み応えがなんとも楽しくて、図らずもすっかり玄米派。
玄米には和風のおかずがよく合うようで、今ではいかにも健康そうなものを食べている。
まとめ
食べ物から人はできているそんなことを、しみじみ思う。
ヘイワ圧力鍋を買ったことで、玄米を食べるようになり、玄米から食事が、暮らしが、どんどん変わり始めた。
そう思うと、益々おもしろい圧力鍋。ぜひこれで玄米の美味しさを体験して欲しいな。